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2015.08.14 8月号の歌
芭蕉像残暑お見舞い申し上げます。
猛暑のピークはさすがに過ぎたでしょうか。とはいえ今日も掃除が終わる頃にはTシャツの色が変わるくらいの汗でした。途中でやってきた宅配便の兄ちゃんがぎょっとしてた…。ちょっとカッコ悪!
芭蕉像2けど暑い時は「暑いね」ってちゃんという方がいいらしいです。夏は暑いものとか、黙ってるのはストレスになるからかえってアカンらしい…。あつい、あつい、あっついわ~
先週は編集会議やら清水先生の百歳のお祝いで東京に行ってました。間にはちょっと頑張って芭蕉が住んでいた清澄の方へ行っていろんな芭蕉像に会ってみたり、隅田川見たり、akiちゃんと上野の美術館へ行ったり。とにかく清水先生にお会いできてよかったです。

「青南」8月号(第18巻第8号)掲載
◆作品1
「アララギ」の残党わづか相寄りて誘へば君に吾は応じぬ        清水 房雄
歪みたるままに鴨居にかかる額漸く直す気になりて立つ         清水  香
紐つけし眼鏡は妻の母のもの出でくればこれもわが使ふべし       伊藤 安治
湧くごとく山々は萌え膨らめり良きときに来て今日友に会ふ       逸見喜久雄
いぢらしと見し小判草道端に日に日に熟れて金にかがやく        今福 和子
ドローンと心は化して故里の野山の上を今宵も飛行す          山本 吉徳
傘たたみ小さきビルのエレベーター見知らぬ人と乗り合はせたり     戸田 紀子

◆南山集
世は進み姥捨山もなくなりて老人ホームあちこちに建つ         阿部  功     
朝霧の晴れゆく谷の寂かにて君丹念に眼鏡拭きゐる           高木  正      
泰山木の大き葉蔭の下に居て今日はとことん眠くてならぬ        竹内 敬子
ふかひれを浮べてひとつコップなり友ありかかる一夜あるなり      堀江 厚一

◆作品2
校庭に摘みて帰らむ夕食の竹の子御飯に添ふる木の芽を         出口 祐子
カート押す吾に優しき人多し心ゆたけく夕日をながむ          金井 容子
洗濯を終へて仰げる朝の空ま青に澄めり吾が誕生日           奥東 富子
筍にゑんどう豆にそら豆のごはん日毎に春深みゆく           畑 佐知子
あの世から頑張るわれをみてるだらうか父の遺品も少なくなりぬ     森元 輝彦
萌え出でし雨後の蕨のやはらかし羊歯を掻き分け摘みてゆくなり     丹  亮子
活気ある靴音聞きつつバスを待つビルのあはひの天満宮前        福島 五月
小学生に『ビルマの竪琴』読み聞かせ共に泣きたり昼の休みに      南 美智子

◆作品3
四月八日雪となりたり降りながら溶けゆく雪の一日続きぬ        豊田房太郎
柿若葉かがよふ朝の空澄みて夫の寝具を日の下に干す          野口久仁子
水替へを怠り死なせし金魚二匹桜の根方に深く埋めたり         花田 順子
ひもすがら青一色の空と海体の芯まで青く染まれり           加瀬 雅子
片栗の花の終りて静まれる林に金蘭銀蘭探す              小久保基子
園児らの声のひびきてこの朝小さき頭を陽が照らしたり         西本すみ代
ひとり来て見下ろす棚田はおだやかな春の陽差しに明るく光る      前田つる子
山あひの村の小さな店に来てさぬきうどんを友とすすりぬ        伊吹 泰子
だんだんと家建ちて来て残りしはわが家の田んぼと隣の田んぼ      板谷英一郎
床の間に鯉の掛軸かけ変へて具足を飾り曾孫を待ちぬ          大本 栄子
ジャスミンはモミジを杖に伸び上り上へ上へと天辺で咲く        十河 俊子
海恋ひてひとり出でゆく五色浜赤青黄色の石を拾へり          東倉紀美子
海は遠く仄かに見えて吾が立てる畑に麦生は風に光りぬ         横山 昭夫
荷沢峠越えゆく風の野の原にあまたの黒牛体寄せ合ふ          石川 香果
われもまた生きねばならず椋鳥の食ひ残したる小松菜を摘む      佐々木知津子
春の日をよろこび住まふ人々の庭それぞれに花を咲かせて        大室 外次
大相撲放送かかさず見てをれどわれの目あては行司の衣装        菅生 綾子
庭先にこぼれし種より芽吹きたるコスモスの苗移し終へたり       矢森 妙子

◆作品4
御主人の無き人にあげようと言ひて下さる芍薬の花           南條 茂子
寂しさに一人の家を出でくれば槻の若葉はみな輝けリ          中山 通子
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