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2014.03.21 3月号の歌
ゴージャス椿1本で紅白梅お彼岸だというのにまた急に雪や霰が降ってきて驚きました。北国はまたひどい雪だとか。ほんとうにこの冬はえげつない…。
でもうちの近所の桜は今にも芽吹きそうになっているし、木蓮や辛夷の白が神々しく咲き始めたところもあります。一本の木なのに何故か紅白の花をつけた梅を発見。あるんですねえ、こんなのが。
春はもうそこなのに、今日はミスをしてはいけないところで勘違いからとんでもないミスをしてしまい、まさか自分がそんなことを…とちょっと落ち込みました。
昨年末からいいことがありませんが、どうも今は星のめぐりが悪いのかもしれません。ちょいと情けない3月です。

では青南の3月号から好きな歌を読み、元気を出そうっと。

「青南」三月号(第十七巻第三号)掲載
◆作品1
 赤き花黄の花つけし樹々の下地に伏して咲く青き花なに       清水 房雄
 眠り浅き夜のとば口にてぞろぞろと百鬼夜行のわれを苛む      内藤 正泰
 かく薄くリンゴの皮を剥きたりと見せたき妻は早く亡きかも     伊藤 安治
 野の草を鉢に大切に培はむ思ひつつ歩む楽しかりけり        逸見喜久雄
 雪降らぬ年の瀬となり通りまで歩いて見ようか終の名残りに     山口 久雄
 伊藤でない佐藤でもない近藤とふ医師の名前が出て来なくって    松尾 鹿次
 人入らぬ雑木林に細々と獣の付けし道の続けり           森永 壽征 
 別れの予感ある日々を重ねつつ今日は春咲く球根を植う       戸田 紀子
 編みゆくに一発勝負の思ひありうまく行かねば解くまでのこと    河合婦美枝
 酒二合飲めば其の場に肘枕妻は毛布を掛けくるるなり        上山 篤義
 一夜明け朝の光の中に立つ百三歳へ踏み出す一歩          谷河八千代
◆南山集
 亡き君と幾たび越えし渡線橋手摺り握りて喘ぎつつ登る       高木  正
 なほみどり残る橙幾日か炬燵の上にありてあるまま         堀江 厚一
 一枚の羽はいつしか失せにけり夢のつづきを思ひ出せない      吉沢 真理
◆作品2
 林檎むき薄切りにして食べてゐし母の浮かび来りんごむきつつ    北村ふゆ子
 時掛けて姉の掘りたる里芋か故郷の土黒々付きて          嶺  暁美
 眼帯を外して街の明るさよかくも空気の澄みたるかな        藤原 弘子
 わたくしの九十三の誕生日娘はコンビニに赤飯買ひくる       竹田志げ子
 あばあちゃん長生きしてねと言ふ少女けふは二人でシューマイつくる 山内たみ子
 秋長けて午後二時半の日のひかりうどん屋の前を通り過ぎたり    伊東 芳子
◆作品3
 簡単に金の儲かる話などある筈もなし受話器を置けり        桐山 五一
 新聞の折込み広告多くなり裏の白きは選り出して置く        石橋 光子
 道祖神庚申堂の建つ辻を湯気立て朝の用水流る           生田 芳正
 低く低く雲たれ込みて尾根かくれ灰色の街が浮き上るなり      山口 暁子
 少しだけ笑ったやうな母の顔玄関前に停める車内に         平尾 輝子
 日に三度コーヒー入れてくれし人五日休みて逝きてしまひぬ     板谷英一郎
 大根の青き葉茂る二畝を勢ひのなき冬の日照らす          山本 靖彦
 膝の上に母の形見の衣広げ冬の日差しの中に撫でゐる        八田 順子
 語り出す息子の夢を最後まで今日はゆっくり夫と聞き居る      永田 和子
 丹田に息を沈めて平常心待てど虚しく夜は更けゆく         横山 昭夫
 見つからぬ娘の手がかりを探す母二年九か月瓦礫仕分ける      石川 香果
 山裾も嘗ては街でありし地も徐ろにして海霧覆ふ          伊勢喜佐子
 ざぶざぶと緩む雪道歩みくれば太く輝く一つ星見ゆ         熊谷由美子
 満天星の紅葉輝く並木道見惚れ歩みて果まで来たり         渡辺  涓
 何もかも消えてしまひし閖上の道にベゴニア植ゑられてあり     泉 多恵子
 避難して仮設に馴染めぬ老夫婦けふも争ふ声高くして        矢森 妙子
 心決め乗りし電車の窓の外枯草色の畑がすぎゆく          富田 陽子
 天国はパラダイスだと言うけれど母はほんとうに吾を見ている    和泉 南雄
 幸せな時も少しはあったはず二人の祖母のこと思ふたび       伊藤 章子
 日々夫を見舞ひて過ぎし去年なりき葉ぼたん赤白寄せて植ゑゆく   西谷 時子
◆作品4
 送別会に満つる空気の穏やかさこの人の横はいつもさうだった    田井 恵子
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