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2014.04.18 4月号の歌
醍醐の桜 大野寺の枝垂 仁和寺の御衣黄桜
すっかり春ですね。暖かさがうれしいです。どちらを見ても明るい花の盛りです。
大阪では桜も終わりです。名残りに京都や奈良へ足を伸ばして桜三昧です。
では青南の4月号から好きな歌を読み、さらに元気になりたいものです。
宇陀の薄墨桜  仁和寺五重塔  醍醐の枝垂れ

「青南」4月号(第17巻第4号)掲載
◆作品1
 今の世にありて何をか歌ふべき様々あり経し戦中戦後          清水 房雄
 こともなく日の照る庭の乾く土あと三日にて今年は終る         清水  香
 セーターに母の羽織を重ね着て机に向ふよき歌もがも          今福 和子
 吾が白寿祝ふと待ちて逝きし妻よ今日はその日だここに座れよ      山口 久雄
 手のとどくところに夫の息をきくしみじみときく臥し所のあけがた    梅沢 竹子
 都知事の座棒に振ったる五千万円たかがと言はずされどと思ふ      谷河八千代
 卒寿祝ふと娘ら計りゐる気配日に日に吾は物忘れする          上柳 盈子
 人一人通らぬ道の夕暮は透明の風の吹きすぎてゆく           海野 美里
 風のなき夕べは山の畑に来て麓の方を見下してゐる           山本 靖彦
◆南山集
 月ふたつ鳥がふたつに見ゆる眼になりて頻りに母をし思ふ        平野 明子
 働かぬ金魚は冬を眠りたり能なき我は食ふだけを食ふ          堀江 厚一
◆作品2
 バケツ一杯赤き椿を拾ひ来て八十八の母われを待ちくれき        伊吹 泰子
 ひと日ひと日過ぎゆく生か昼独り鏡開きの餅を焼きをり         村重 広子
 凍えつつ夜よる剝きし愛宕柿石鎚颪に乾きゆくなり           丹  亮子
 あきなひのほどほどありて大晦日こころたらひて除夜の鐘聞く      竹田志げ子
 どの辺に終ふると買ひし三年日記の最後の頁を書いてをります      横山 昭夫
 汚染なき北海道の米「ゆめぴりか」買ひて久々に来る孫を待つ      森合 満江
 のんびりとマラッカ海峡眺めつつ仕事の日々に戻りたくなり       井深 雅美
◆作品3
 玄関の鉢植ゑ幾つか植ゑ替へぬ入院の通知を待つ二三日         前田 義則
 氷室神社の早咲き桜の満開を市バスの窓より見て過ぎゆけり       佐合 知子
 晴れやらぬ朝霧の中の黒き影カラスは群れて落穂啄む          畑 佐知子
 眠れざるままに朝を迎へたる母よ食みませゼリーを少し         平尾 輝子
 退院して電話の番をしてやると言ひつつ夫は逝きてしまひぬ       福田 美蔭
 今少し歩けるやうにとデイサービスの器械体操けふも励みぬ       石川 久恵
 枝先に残る柿一つ狙ひ寄る雀も枝も大きく揺れる            森田 佳子
 来む夏も生きゐるつもり紫の朝顔の種子と書きて封せり         三枝 笑子
 隣家の人も老いたり屋根よりも高く伸びたる山茶花紅し         竹田スミコ
 朝の日の差し入る厨にふつふつと七草粥の炊きあがりたり        十河 滋子
 わづか程植ゑし小豆の莢を打つビールの空瓶重宝をする         梅木日出子
 亡き夫が日毎使ひし血圧計折々出してわが腕に巻く           齋藤しづ子
 白鳥を見に行かむとて手をつなぎ姉のあはせて河原を歩く        泉 多惠子
 わが敷地放射線量低ければ洗濯物を庭先に干す             丹治 廣子
 白菜を積みし軽トラ運転しイネさんゆっくり自宅へ帰る         矢森 妙子
 何となく視線感ずる廊下の待合ひ少し気になる男性居ます        渡辺 トミ
 霜柱ひときは長し大寒の朝の地面を薄く持ち上げ            伊藤 章子
 鴉等はどこからともなく現れて夕べの青き山を目指しぬ         高橋 瑠璃
 手袋に付きてしまひぬ此の雪を日差暖かな濡れ縁に置く         井上 攝子
 バイバイと書き残されしロウセキの文字は一夜の雨に消えたり      伊東 芳子
 ふた群の芒の穂絮ゆれてをり浄められたる母の冬庭           藤井 博子
 関節の骨入れ換へる手術受けベッドの上に満月を見る          内田録太郎
 朝の海百米を泳ぎ切る夢と言へども心地良きかな            池田 幸男
 十七回忌を節目となして三越に共に選びし背広処分す          鈴木 信子
 キッチンの窓たちまちに夕暮れて吾に子らあり待つこころあり      奥東 富子
 子と孫と初詣で終え昼食の回転寿司に金の皿あり            吉田 郁子

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