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2014.10.09 10月号の歌
玉藻公園の松太田の稲穂10月となり足元がひやひやするような時間帯が増えましたね。
昨晩は皆既月食でした。欠け初めしばらく見ていました。結構な早さで欠けていくのを不思議な感じで眺め、それから治っていた筈の50肩がまたひどくなり腕が上がらないので整骨院に行き、出てきたら赤い月になっていました。なんか痛い肩に月の赤みが乗る感じ…、何だかよくわかりません…。
所用で高松に帰った時の玉藻公園前の松がいい形でした。実家の辺りの稲が重たい感じになっていました。収穫の秋です。今週末は青南の特別歌会で東京です。また台風が来ているみたいで心配ですね~。

「青南」10月号(第17巻第10号)掲載
◆作品1
 かなしみの尽きざる花は雪柳人に告げ得ぬ思ひ出ありて         清水 房雄
 満月を見るのも久しぶりのこと雨戸を閉づる時に見つけて        清水  香
 阿武隈川にごり流れて行く速さ見下ろしをりて机に戻る         逸見喜久雄
 借りし傘返さむとゆき長居してまた雨となる夕昏れの窓         今福 和子
 子供なきくらしも長き家の中ところどころの汚れ目につく        梅沢 竹子
 木も草もやさし日差しに光りあひ昼の外湯に子とふたりあり       佐々木良一
 冷蔵庫にしまひ置きたる残菜を整理し捨てぬ心すがしも         庄司ゑい子
 美いから旨いと言ひき不味ければまづいと言ひぬ其丈の事        松尾 鹿次
 子は眠り米煮ゆる間のひとときを紙風船をつきて遊びぬ         戸田 紀子
 ひもすがら昼を点してひきこもり繙く古写本一人飲むカフェ       谷河八千代
 おむすびの如き山ある讃岐路に花さやかなり桐の木高く         海野 美里
◆南山集
 生きてゐる俺の気の済むだけなれど七回忌兄の墓を清むる        監物 昌美
 人はまだ目覚めてをらず蓮池の重なり合ふ葉朝露の玉          竹内 敬子
 仏壇の運び出されて壁に向き母の写真の立てかけてあり         古島 重明
 朝パン昼握り飯夜うどん至りつきたるひとつわが生           堀江 厚一
◆作品2
 共に語り共に眠りし三日間母を残してわが去りがたし          藤井 博子
 今日われは何をなすべき朝目覚め温き布団の中にしばらく        池田 幸男
 冴え冴えと上り初めたる月光になべて事無く過ぎしを思ふ        西谷 時子
 ただいまと言ひて帰れど待つ妻のゐないわが家はわが家にあらず     桐山 五一
 歩くだけは歩いて来ました三十余年夜の病棟も吹雪く野道も       横山 昭夫
 水玉のワンピース着てわたくしも風を切るやうだ草間彌生展       熊谷由美子
 原発の事故より四年目庭畑に汚染なき土入れ野菜を植うる        山内たみ子
◆作品3
 昼間見し庭の黄蝶の黄の色が眠らむとする眼にありぬ          富田 陽子
 日除けにとベランダに仕立てし朝顔の蕾数ふる夕べ夕べに        岡野 紀美
 沖縄のサンゴの化石含まれし柱のささえる国会議事堂          田中 貴子
 夕立はすぐに止みたり緑なす山ふくらませ風渡りゆく          豊田房太郎
 香り強きカサブランカの五つ目の蕾少しづつ膨みてゆく         細矢理恵子
 新聞を取りに出でたる石段の手摺にもたれ暫し憩ひぬ          井上 攝子
 緑濃き玉虫色のかなぶんぶん美しきまま踊り場に死す          北見 法子
 窓しめて梅雨の遠雷聞きてゐる暗き昼間のひとりの思ひ         小久保基子
 思ひ出すその時々に友在りき歌の縁の長き交はり            金井 容子
 沙羅双樹花の終りの一輪を母の墓前に妻と挿し来ぬ           山﨑  修
 宝石のごとく真赤に熟れしトマト捥ぎて夫と丸かじりする        中西 武子
 白き蓮の前に足止め亡き友と来し日を思ふ遠き日なりし         伊吹 泰子
 逞しくなりしと思う夜勤明けの孫は小さく口開け眠る          丸山 倫江
 天眼鏡使ひて母は生まれたる小さきメダカの数数へをり         板谷英一郎
 野薔薇の花白きが匂ふ厨には独りの飯の炊ける香も立つ         岡村 敏子
 新しい服着てゆたかな食事して九十九歳わが誕生日           吉田 寿美
 囀りと木々のそよぎの心地よく巡りしのちの湯浴みのひととき      中山 圭子
 降り過ぎし雨かはきたる道の上ただしろがねの夕べの光         板橋のり枝
 夜更けし厨の隅の暗がりにこほろぎの鳴くわが住み古りし        石神冨美子

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