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2015.07.17 7月号の歌
柘榴の実7月に入り異常に暑い日が続いたかと思うと、台風11号です。昨日からずーっと雨です。台風の被害は予報ほどにはならず、高松の高潮の心配も過ぎて、よかったけれど、大阪は余波で降り続いています。
脱皮天気が悪いとだるい。働いているとそんなこと言ってる場合じゃないけれど、家に居ると、まあなんで…というくらいで、無気力になってしまって困ったものです。大雨で窓も開けることができないせいかも。
台風前に蝉の声を聞いてすぐに抜け殻にも遭遇。柘榴もかわいい花が咲いていたと思ったらもう実がだいぶ大きくなっていて驚き…。時はやっぱり流れてる。


「青南」7月号(第18巻第7号)掲載
◆作品1
諸行無常万物流転もそれはそれ今日より吾はつくもの齢         清水 房雄
先程のニュースの事を気にしつつ滑りの悪き雨戸をとざす        清水  香
マンションの向う側すぐ木蓮がいま盛りなり見て来よといふ       伊藤 安治
当然と思ふ手のしみ見てゐたり八十五歳の吾の手の甲          逸見喜久雄
思ひきること出来なくて過しゐるわれをめぐりて夕光濃くなる      梅沢 竹子
水切りの石を投ぐれば春かすむ磐梯山は湖水に揺ぐ           根本  正
伸びすぎし髪切ることも生涯の終りなるべしあらあらかしこ       谷河八千代
枯蓮の池をめぐれるこの時間気づけば何も考へてゐず          海野 美里
箱根山遠くにかすみ風寒きこの駅にひとり乗り替へを待つ        嶋 富佐子

南山集
だらだらと日の過ぎてゆく故里の暮らしも言葉にならざる一つ      伊藤 和好
一時停止のボタンを押して暫し見るビデオに残りし夫歩めるを      小出美恵子
暁の日は差しそめてビルの壁美しきものとしばし見てゐつ        小林喜代廣
半身を見せて清しき岩手山休火山なりと習ひしままに          瀧本 慶子
濡れるといふ感じのなくて頬に受く明るきままに降る春の雨       竹内 敬子
面白くもない顔をして歩きゐる今日は犬にも人にも会はず        堀江 厚一
栓をせしか否か忘れて勤行の半ばに風呂を覗きに行けり         三輪 昭園
さくら咲く胸の中にも記憶にも今生よりも鮮やかに咲く         吉沢 真理


作品2
はて何を見るのであったか電子辞書を開きて聞きゐる耳鳴りの音     横山 昭夫
人通り多きこの街いつ来ても坂を上りて坂を下りて           伊藤 章子
微かなる影にカーソル合はせつつ転移だらうなと静かに言はる      北見 法子
起き伏しに必ず見やるシャガールの青き鳥こそ命なりけり        栄田 瑞穂
燃料を使ひ切るまで草刈りし機械を下ろし身体を払ふ          福本 和夫
芽吹きゆく光と影と柔らかに山は楽しも畑に働く            松下日出夫
二十分厨に立てば三十分炬燵に休みきゃら蕗を煮る           外園 治子

作品3
雨の午後本を繰りつつ思ひをり馬鈴薯の芽の揃ふ日のこと        伊勢喜佐子
さ迷ふはわたくしだけか水仙の傾りにほっこり群れなして咲く      熊谷由美子
波しぶき村を洗ふと思ふまで海に迫れる十軒あまり           小濱 靖子
除染後のさみしき庭にさまざまの花苗植ゑて待つ夕の雨         石田 孝子
セシウムは気にせずに食ふ老いふたりやぶかんざうは歯応へよろし    山内たみ子
香り良き藤の花房下がり来て早や蜜蜂の飛ぶ季となりぬ         鈴木 晃子
早朝の庭に駆け出で蕾食ふヒヨ追ひ払ふ我は何者            出口 祐子
古里の野原で遊ぶ夢覚めて夢のつづきを暫し想ひぬ           大塚 道子
ベランダに朝あしたを数へつつ椿の花の十あまり咲く          奥東 富子
無住寺となりたる庭に今日見るは赤く大きな牡丹二花          中津留初枝
物を言ふ炊飯器また冷蔵庫独り住めるもときに楽しき          山口 暁子
桜散り積れる下にたんぽぽの黄の花咲けり白きも咲けり         伊吹 泰子
あたたかき竹の子めしに貝の汁今宵しみじみ逝く春の味         堀田三重子
学校をよくするアイデア浮かび来て明りを点しメモを取りたり      板谷英一郎
何となく心明るき朝なりし高浜原発再稼働止む             寺谷 和子
目覚めてしばし老いゆく者のさびしさか胸がはらはらはらはら寒し    山本 昌子
戦争を知らざる息子が戦争を知らぬその子に国防を説く         藤井冨美子
変な国核の脅威を三度知りまだ核依存を唱へる首相           長坂 益子
手をつなぎ桜並木を見上げつつ歩めばしばし痺れ忘れぬ         細川 房代
叱られし記憶は遠き日々となり病み臥す父の髪を撫でやる        丹  亮子
葉桜の下につつじの花を見て四月も無職朝散歩す            堤  恒平

作品4
合格を祝ひて作りし餃子百個弾みて食す孫頼もしき           中村躬枝子
Secret

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