上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2015.11.13 11月号の歌
上空いつのまにか、というのがあっているのかどうかわからないくらい、いつのまにか11月となり、気づけばそれも半ば。年賀状の事を考えなければならないことにふと気づいたり、街のクリスマス仕様のディスプレイに驚いたり…。
10月31日(土)と11月1日(日)とで山形へ行ってきました。1泊で山形はきついしもったない感じですが、なんと相棒の今年最後の休日というわけで頑張りました(相棒が…)。
最上川最上川を見ること、1日からの新蕎麦を食べる事、Benさん夫妻に会うこと、Benさんの菊展を拝見すること、温泉に入ること、高橋恵一さんのお墓参りに行くこと。短い時間なので目的を絞って、達成してきました。BenさんKanさん、ありがとうございました。楽しかったです!

青南11月号。この頃ちょっと思うんです。青南の歌は全体にレベルがあがっているのではないか。清水先生は10年前とみんな変わらないといわれましたが、少し変わってきたように思っています。きっと特別歌会用の詠草がよくないのだろうと思います。

「青南」11月号(第18巻第11号)掲載
◆作品1
青き花白き花さかりのさ庭には四月時ならず降りしきる雪        清水 房雄
先駆けて一つ咲き出でし野牡丹の花を宝の如く見てゐる         清水  香
固き野菜ジュースにせよと送り来ぬ手にとれば軽しミニミキサーは    今福 和子
暑き日もやうやく暮れて俎にもの刻む音きく夕なり           鈴木 登代
眠り足り足らぬともなく出でて来ぬけふを限りと迫りし用に       梅沢 竹子
みぎ方へ落ちゆく流れ過ぎて来てここは左へ水奔りゆく         佐々木良一
再稼働はばむと節電に努めしが駄目ねと妻は日を仰ぎいふ        山本 吉徳
燕の子日に日に大きく成り行くを朝見て昼見て夜も見に行く       松尾 鹿次
グロットの真青き潮を透る陽の光ゆらゆらと吾が心射る         河合婦美枝
面白く枕草子風に言へば「困りたるもの」髪爪伸びる          谷河八千代
茄子ピーマンささげも喜び盆の日を西へ東へ帰りてゆきぬ        長弘 文子
三十年かけし保険の満期今日補聴器一対わがために買ふ         伊藤登久子
相見しより七十年を共に生く七十年はたちまちにして          海野 美里
夏の日に熱く乾きし畑の土汗滴りて草を引きゆく            山本 靖彦

◆南山集
大橋を渡る今朝も暑き中かなしみよ過ぎよ忘れよと歩く         金子 侑司
島に宿り短歌を語り夜を更かす語るはたのしうたふは難し        監物 昌美
根を掘りて金に換へたる時期もありぬ今かくばかり美しきは何      小林喜代廣 
見下ろしの街に青野に霧こめて御生憎様と君の言ひしも         高木  正
のびのびと枝広げたるネムの花一樹の上に紅き花園           瀧本 慶子 
祓ひたまへ清めたまへと唱へゐしあのホームレスに近頃会はず      竹内 敬子
何もせねば傷つくこともあらずして酷暑の夕を抜けてゆく風       堀江 厚一
時間といふ観念が吾をも過ぐるらし私(わたくし)はいま母を喪ふ    吉沢 真理

◆作品2
西空より広がりてくる夕焼にトマトハウスのなかみな朱し        前田つる子
川ふたつ水面の色をしばらくはそれぞれ残し合流してゆく        木村 玲子
盆来れば祖父母生まれし天草を望める墓を清めて参る          小島 魚水
薄雲に見え隠れする白き月いつもの道を行きつつ寂し          森合 満江
卓の上に咲き極まりし芍薬の白妙は散りぬかすかな地震に        鈴木八重子
かにかくに盆を送りて安らぎぬ屋根打つ雨の音に覚めをり        池谷 久子

◆作品3
歩けざる日はいつか来るその日まで歩きつづけむ歩くは楽し       桐山 五一
崖ふちに並び建ちゐる温泉宿冷ゆる空気の心地よかりし         中津留初枝
朝より高校野球のテレビ見る夫は幾度か目薬さして           伊吹 泰子
ふるさとの墓地に飛び交ふ糸とんぼしばらく静かに見守りゐたり     畑 佐知子
名も知らぬ白き小さき花の咲く畑をひとりで耕しにけり         板谷英一郎
傷みし須屋新しき須屋と並びゐて荒神遷宮始まるを待つ         江木 正明
目を通すひまなく一日過ぎゆきて置きざりのままの今日の新聞      難波 澄子
運び来し水二百リットルを里芋の溝に分け入れ汗拭ひたり        藤原 弘子
こぼれたる種の芽生えし鶏頭の赤き葉群れて墓のあかるし        村上 良三
吾があとは荒れゆく丘の畑かと海を見ながら耕して居る         福本 和夫
さくらんぼ来年も買ってと言はれれば生きねばならぬと思ひてもみる   白鷹 英子
道場の毀たるる日の近づきて汗染む薙刀四十本運ぶ           福島 五月
八月の白々照れる昼の舗道電動車椅子にてゆっくり帰る         有明てるみ
折々に卓の新聞めくり過ぐ青田吹く風裏背戸の風            宿利はるえ
左肩の上らぬ今年この松の剪定は手の届くところまで          河野 政雄
水中花おづおづ開きひとゆらぎ大きくゆらぎ今定まれり         齋藤しづ子
嵩上げの工事の進む市街地にかけ声響く七夕の山車           後川安希子
よもすがら降る雨音にうつし身のわれはしばしは眠らむとす       東海林諦顕
幸ひに名物弁当在る側にエレベーターは止まりくれたり         神田 俊三
コロコロと今日は三つ目アスファルト蝉はほんとにさっぱりと死ぬ    和泉 南雄
新しき気象衛星の写し出す白く渦巻く台風三つ             伊東 芳子
オリンピック迄は生きると老い耄れが河川巡回今朝より始む       横田 時平
どうでもいい事は聞えて肝腎な事は聞えずなりてしまひぬ        池田 幸男
兄の部屋美代子来た日と書かれゐてそこだけ目立つ九月の暦       吉田美代子
Secret

TrackBackURL
→http://utakoya.blog47.fc2.com/tb.php/319-07ba9dc8
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。