上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2016.01.12 1月号の歌
金の大黒さんおせち2016年がはじまりました。今年もどうぞよろしくお願いします。
暖かいお正月でした。このまま暖冬なのかどうか、雪のないスキー場がテレビに出ていました。冬は冬らしくあってほしい。おそろしいことがおきなければいいですが。
12月から、仕事をはじめています。社員を諦めフリーランスを選んだので、思うように仕事が続くかどうかわかりませんが…。とりあえず「貴殿のより一層のご活躍をお祈り申し上げます」の字面に傷つくこととはさよならすることにしました。不採用通知の束は50を超えたときから数えてませんが、1通ごとにただへこむ。全く必要とされない自分の存在は収入の無いことよりもきつい。
何とか明るい年にしたいものだと思います。

「青南」1月号(第19巻第1号)掲載
◆作品1
梢伐りし庭の木々みな涼しげに風にそよげり雨すぎし宵         清水 房雄
親しくもなかりし昔の同僚が夢に出て来て頻りにしゃべる        清水  香
散らしし部屋しばし見てゐし弟は決意せし如く片付けはじむ       伊藤 安治
ガラス戸に細かなる雨流るるをしばし見て吾も椅子に戻りぬ       逸見喜久雄
カインズの安物なれど新しき熊手はよろし柿の葉を掃く         堀江 厚一
秋の日の光の中に読む事の幸せ思ふ九十二歳              庄司ゑい子
病院の不浄口出でて茜空広がる方へ妻に付添ふ             能見謙太郎
風にそよぐ群生尾花に月差すときけば翔らふ阿蘇の原野へ        山本 吉徳
会ふ度にこれが別れと言ふ姉のさばさばとして九十六歳         高木  正
車掌さんに着きましたよと起こされて帰り行く道月の清けし       佐藤 東子
坐りゐるふたりの影が夕の日に三汀句碑の前に伸びゆく         根本  正
丈高くほととぎす咲けりまとはれる虫の羽音のかすかな真昼       尾形 冴子
穫らないで実を楽しみにしてゐます柘榴に下がる短冊一枚        竹内 敬子
梅の木にあした高啼く百舌鳥一羽冬の野菜のつぎつぎ芽ぶく       松家 満子
朝々に頭の上に啼く烏お前より私の方が悲しい             海野 美里
誰れも居ぬ墓処にしばしの時すごす一人の時間二人の時間        嶋 富佐子

作品2
連なりし阿讃山脈霞む見て東に遠き里を恋ひたり            竹田スミコ
日の落ちて心急かるる川土手に風白々と葛の葉を吹く          水谷 節子
補植する手を休めては仰ぎ見る青くかげれる石鎚の峰          丹  亮子
ホトトギス花壇いっぱい茂りゐてあやしげな花とわれは見てゐる     堤  雅江
生も死も一時忘れ点滴の下にひたすら鉛筆運ぶ             横山 昭夫
ゑのころ草くるくる回し歩みゆく阿呆かいまだ能天気みっちゃん     眞野 ミチ
パソコンに初めて送る国勢調査少し味はふ新しさかな          藤井 博子
奇っ怪なかたちのゴーヤわが庭にふれんばかりに太りゆく日々      古島 重明
夫の居ぬ寂しさあれど草紅葉見つつ歩みぬ丘の上まで          大川 文子
岳樺の幹白々と明けてゆく森は鳥海の裾野につづく           髙橋あや子

作品3
牛五六頭秋の日を浴び草食めりコスモスの咲く大山裾野に        平井 和枝
草刈機で刈らねばならぬほど草を伸ばすことなく父母の過ぎ来し     板谷英一郎
里芋の試掘りせむとて茎切れば水あふれ出で芋の香の立つ        藤原 弘子
子らとゆきし東京の旅思ひつつ庭に草ひく今朝は晴れたり        今川 茂子
無事故にて五十年余を無違反で米寿になりて車を撫でぬ         大本 栄子
使はせて頂きますと呟きて義母の形見の帽子被りぬ           如月 生子
特養にも季は移ろひ膳の上に栗釜飯と熟れし無花果           田井 恵子
夏休み小学生の孫達が大人の話に加わる食卓              亀田美津子
母の介助終へし安堵の夜の道金木犀のほのか匂へり           佐々木容子
目覚むれば今日為すことを順々にしるして消して少しはかどる      白鷹 英子
小綬鶏の声弱くなる山の道落葉踏み行く音を楽しむ           藤代 幸子
七日ぶりに青空の出で杖をひき彼岸花咲く田の道を行く         藤原 亘子
洗ふもの今日はないかと夫の言ふ洗濯機操作忘れぬために        山田 和子
歩かねば足の弱ると出で行きし母いま路地を曲りゆきたり        河野 政雄
友よりの鮎一人居の卓に載せ夫も釣りたる在りし日思ふ         中山 圭子
花どきをすぎし鶏頭ほのぼのと赤をともせり日陰の庭に         熊谷由美子
仕舞ひにはいつもわれらを煙に巻きし父は静かに目を瞑りゐし      斎藤 康子
何もせずひと日過ぎたり秋の日をもったいないと思ひながらも      大友 サタ
どの指も曲がりて太きわが指にハンドクリームたっぷり付けぬ      丹治 廣子
途切れたる話のあはひカラカラと浅蜊汁の音二人の朝餉         平野 明子
秋の日のあまねくそそぐ田を分けて「さくら公園通り」開通したり    大倉 恵子
風のなき虫干し日和躾糸つけしままなる着物を干せり          田中 貴子
麻痺残る父と腕組み歩みゆく東海道線のホームの長し          出口 祐子
耳遠き吾に聞えぬ虫のこゑ夕庭の木に風は冷たく            牧野 博之
足軽く朝焼け雲の下の道独り行くのも楽しかりけり           栗原 義一
秋深し我が誕生日は文化の日難病二つ抱へて傘寿            塚本佳世子
台風は事なくすぎて夕暮れの東の空に大いなる虹            横井 勝子
木の子めし炊きて夕餉に子を招く年相応に妻は振舞ふ          上條 竹芳
徒に今日も生きたる証なり天気記せる一行日記             倉科 悦男
かなしきを言ふまいと噤む我なりき洗濯機は生き物のごとく働く     吉沢 真理
電話などなき時代にて下宿より父母と交せし五円の葉書         桐山 五一
斑鳩の野焼きの煙ただよへる店に夫ととろろそば食ぶ          伊吹 泰子
離れ住む孫の佳き日の決まりたりはればれとして深く眠りぬ       川上 幸子
ハロウィンのカボチャは笑ふ街中のいたる所に蝙蝠従へ         伊藤 章子

Secret

TrackBackURL
→http://utakoya.blog47.fc2.com/tb.php/321-a70b12e0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。