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2016.02.07 2月号の歌
道頓堀2月となりました。毎年のことですが、逃げる~ってことにならないように…。
ようおこし仕事はなんとか順調にいってます。いろいろなことの歯車が合うようになってきたのかフリーとはいえ毎日仕事に就けています。定位置で仕事ができるので気持ちも安定してきました。
今の職場は慣れ親しんだキタのエリアからミナミのエリアに移りました。未知のエリアです。今までの大川端から道頓堀へ。地下鉄沿線というのも初めてです。地下鉄のトイレは「ようおこし」大阪らしさが濃いエリアにきたってことですね。


「青南」2月号(第19巻第2号)掲載
◆作品1
また何時もの楽が聞こゆる午後の五時雨戸を鎖すと立上りたり      清水 房雄
朝早く路地に来て鳴く鴉一羽まだ鳴いてゐるしつこい奴だ        清水  香
吾が呼吸二十四時間測定し精密なる図刷りて持ち来ぬ          伊藤 安治
転ぶことありてはならぬと思ひつつ一歩一歩を踏みしめ歩む       逸見喜久雄 
唐松の落葉音なく降り積る道遠くゆく夫のかげ見ゆ           今福 和子
鳥の声風の音絶え白々と林をこめて山霧がうごく            鈴木 登代
稲了へし田に光みち浮びくる何事もなき今日の日ぞよし         堀江 厚一
時の間の仕合はせは今花のなき小公園に肩を寄せ合ふ          豊田 純子
柿一つ蜜柑いくつか置いてある食卓のあり帰り来れば          梅沢 竹子
胡瓜切る味噌汁つくることなどはたやすけれども面倒になる       内田 一枝
太平山荘すぎて山地は秋田領草のいろ褪せ岩くろく立つ         佐々木良一
一陣の風にもみぢの散りかかる赤く染まれる太樹の下に         能見謙太郎
日は更に短くなりてあたりみな黄に輝けりわが生れし月         佐藤 東子
祖谷そばは太く短く芯強しつなぎ入れざる十割そばか          前川 昭一
議事堂前にデモ一万人お巡りさんも本当は反対だと思ってゐるわ     戸田 紀子
この街の雨に濡れつつ微量なる放射能のことをわれは思へり       籏野  桂
病む君が左手使ひ震へたる「逢ひたし」の文字 最後となりぬ      根本  正
柚子取らむと目がけて伸ばす竿の先青き空あり老いにさやけ       尾形 冴子
むかご飯作らむとして塩加減を娘に電話す一人となりつ         三輪 昭園
川そばに住むとふ歌人のそれ以上知らぬまま過ぐこの浅き川       竹内 敬子
幾つもにちぎれし雲よわれら乗る大観覧車はいま天辺に         監物 昌美
水かさの雨に増えたる滝の音黄葉の谷にしみて響かふ          長弘 文子
今さらに望もあらず温かき両手を胸に置きて眠りぬ           松家 満子
心地よき発電の音響かせてソーラーパネルは太陽を待つ         山本 靖彦

◆作品2
不慣れなるわがオルガンの伴奏に聖歌の声の御堂に響く         中谷美智子
縫ふ時のいつかあるかと貯めおきし型紙を焼く一枚一枚         水谷 節子
ひと夜かけ降りたる朝の靄たちて色づくみかん山をおほひぬ       濱武ケサエ
楽しみは通販雑誌の範囲にてすこし生き方変へねばならず        佐藤 昭子
このわれに逢ひたく思ふ人のため海辺に白き貝殻を拾ふ         東海林諦顕
大阪もフランスも我には同じこと手帳に夫の「出張」とのみ       出口 祐子
芋ひとつ落ち葉焚く火に埋めたり風ゆくたびに燠赤々と         吉沢 真理

◆作品3
暖かき日々の続き干し柿は二つを残し乾かずに落つ           釜野 清信
お役目を終へたる案山子担がれて野の細道を帰りくるなり        井上由美子
新しき眼鏡かければ新しき我と出会へり秋の鏡に            佐々木容子
リズムあるテニスボールの音ひびく道を姉らと歩むみ墓へ        榎園 隆子
共白髪と建てし住処に夫の亡く独りの厨に鍋煮えたちぬ         外園 治子
小指ほどの小さき莢もみな採りて冬に入りゆく畑片づけぬ        河野 政雄
四季の花常に咲きゐる花畑が避難路になると聞きて佇む         石川 香果
運転は罷り成らぬと妻固くわれの愛車を他人に譲る           小林 秀章
先立ちて妻は逝きたりコスモスのこぞり咲く日に揺れ咲ける日に     大室 外次
段取りを考へるさへ楽しくて今日は菠薐草を一列蒔きぬ         金沢 宏光
乳ガンの医師の触診待つ間隣り合ひたる人らと語らふ          菊地 幸子
かの時の心の在りやう想ひつつ古き詠草なほしてゆかむ         二階堂易子
汚染土を埋めたる庭の黄の標目立ちてをりぬ降る雨のなか        矢森 妙子
合図は何椋鳥の群一瞬に大きくうねり向きを変へたり          大塚美佐子
この筆は狸の尾とか野を駆けし日々のありしか強き弾力         小出美恵子
体力の衰へゆくをかなしみつつわれに課せられしことは果たしぬ     三輪 武士
カタカナ語の解らぬままに読み終へし新聞の角を揃へて畳む       岡野 紀美
仏前の脇の卓上カレンダー義母逝きし月のままに置かれぬ        細矢理恵子
「吾々は何れ死ぬのだ」木々の間の美しき夕陽を限りなく見る      栗原 義一
少しづつ新しい暮しになじみ来ぬ母と語らふ時長くなる         藤井 博子
さくさくと又かさかさと踏みてゆく欅落葉の音楽しみて         大塚 道子
きらきらと春の光を浴びて立つ辛夷の花の満開の下           藤  繁子
秋日和なにかいいことありさうな郵便バイク近づいてくる        吉田美代子
体調を夕べ夕べに聞きに来る娘を鬱陶しいと思ふ日のあり        紙谷 孝代
大腸ガン案じゐし夫異常なし芋菊入れし鯛飯を炊く           安原 律子
咲き香る小菊の花束かかへ持ち里芋をリュックに娘来りぬ        伊吹 泰子
何回も確かめ確かむ最新の電子システム券売機の前           畑 佐知子
わが家のコンバインは二十年幾度もつまりて稲を刈り来し        板谷英一郎
時折に甘えるやうに鷗鳴く波止場に長く海を見て立つ          山本 昌子
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