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2016.04.11 4月号の歌
椿べに馬酔木4月となりました。桜前線がはや東北から北海道へ。何年か前のゴールデンウィークに秋田に行きましたが、まだ桜が蕾でした。今年は早いですね。大阪ではしばらく八重が楽しみです。キタにはいくつか綺麗なところを知っていますが、今の主要生息地ミナミではどこにあるのか、しばらく探検です!ミナミの街は道頓堀をはじめ擦れ違う観光客の大半は中国語です。大手のドラッグストアの店員さんも大半が中国人になりました。地下鉄の窓口も英語と中国語のできる人ばかり。国際的というより、もう日本人は相手にされていない感じがさえします。中国人と思われる店員さんはおつりを投げてくるので、ちょっとね。あまり街中のお店に行くのは最近躊躇してしまいます。

「青南」4月号(第十九巻第4号)掲載
◆作品1(作者自選歌欄)より
 不自由に生くるも定めと納得す齢一白何を今さら            清水 房雄
 二十八本すべて揃ひてゐる歯なり奥歯の二本痛みはじめぬ        逸見喜久雄 
 初詣の車つらなりゆるゆると遊行寺坂にさしかかりたり         今福 和子
 おのれ一人の老の夕餉をあれこれと考へ作る時もありけり        鈴木 登代
 モチの木を越えたる月が真夜中のひとつの色となる前のとき       堀江 厚一
 わづかなる熱も気力とふり払ひえんじのセーター着ていでてゆく     梅沢 竹子
 夫との最後の旅は花を見にノルン水上すいせんの花           内田 一枝
 寝ねて闇覚めても闇のわが世界おのれ燃えねば闇は明けざる       山本 吉徳
 平凡な事ながら炊事も三十年妻逝きはやも二十七年           高木  正
 せせらぎのやうな音して公園のくぬぎ落葉が風に流るる         戸田 紀子
 仲間からはぐれてめぐる園の道よそのガイドの説明を聞く        根本  正
 畑土をぐいと抜き出し大根の肌つやつやし冬の日浴びて         尾形 冴子
 帰る日を待ちて手摺を壁毎につけし離れに吾ひとり住む         三輪 昭園
 復興の象徴ならむベルトコンベアー崩せし山に相向かひつつ       瀧本 慶子
 秋冷の挨拶のあとを書きなづみ冬となりたり葉書を捨てぬ        竹内 敬子
 告ぐる人なければ早目の湯に入りて今日の喜び思ひて眠る        長弘 文子
 稜線を真紅に染めて明けてゆく空美しき起きねばならぬ         海野 美里
 散らばりし杉の枯れ葉を片付けて苺の畝の草を引きゆく         山本 靖彦

◆作品2(6名の選者による選歌欄)より
 消さむかと迷ひつつ持つ一首には鉛筆のあと薄く残れり         福島 五月
 移り住む土地を探せど当ての無し老いに近づく五度目の冬は       吉田 京子
 頑張らなくてもいいと自分に言ひ聞かせ座椅子に昼の仮眠をとりぬ    松本 令子
 復興支援住宅といふマンションがわが住む町に次々と建つ        森合 満江
 たづね来し元名久田村に人のなく冬の竹切る音ひびきたり        富田 陽子
 作りかけの弁当置きて庭に見る明けの明星と寄り添ふ木星        出口 祐子
 用すみし暗き厨にふっくらとどんこは水漬きて香り立てをり       加瀬 雅子
 年賀状二百枚一気に書きにけり今日は三十枚で暫く休む         池田 幸男
 人一人歩ける巾だけ雪をかく老いたる一人の生きゆくための       𠮷町 博子
 トラクターの轍のあとをしらじらと霜柱かがやき棚田果てたり      紙谷 孝代
 柿の葉は落ちてしまひぬ谷水は岩間を黒く淀みて流るる         難波 澄子
 初詣境内に散る知らぬ実のひとつ拾ひて帰り来たりぬ          竹田スミコ
 餅をつくひまさへ惜しく伊予柑を選り分けしつつ年明けにけり      髙橋  博

◆作品3(6名の選者による選歌欄)より
 柿もみぢさくらもみぢも散り果てて残りし柿の空にあかるし       竹田志げ子
 昆布巻も紅白なます黒豆も結婚以来初めて買ひぬ            堤  恒平
 暖かき寒の日差しを集めたる干しし布団に今宵眠らむ          宿利はるえ
 認め難き安保法制なれば来て立ちぬ冷えくる足雪を踏みつつ       河野 政雄
 百一歳剛毅な義兄泣きましたか俺も泣きたい声を限りに         横山 昭夫
 保育園流されて五年子どもらは隣の町の園に通ひぬ           石川 香果
 庭隅に犬のふぐりのはや咲きぬ常より小さくひかり輝き         根田 幸悦
 浜に来て買ひし鰰自転車の籠の中にてしきりに跳ねる         佐々木知津子
 新幹線で二時間余り妹に会へると思ふ思ふのみなり           小濱 靖子
 ほつれ髪鏡に映るエレベーター斯く老いて後いかに生きむや       佐藤テル子
 太き筆細き筆を束にして書家なりし兄の柩に収める           星 津矢子
 焼酎と干物が在れば十分です我が晩酌を楽しみ居ります         神田 俊三
 初詣での夫の撞きゐる鐘の音澄みたる空に吸はれゆきたり        神成喜久枝
 会心の作と夫は良寛の詩を書に書きて娘に見せぬ            細野 幸江
 また来るね耳元ちかくわが言へば母の瞼のかすかに動く         高橋 瑠璃
 ケアハウスに帰り来れば変りなくわたしは孤独夕陽照る下        栗原 義一
 先づコハダ鰯秋刀魚とまっ青な海の色せる寿司を食ふなる        古島 重明
 雨の降る師走の仁岸川の辺に西洋蒲公英(たんぽぽ)絮(わた)つけて咲く          砂山 信一
 窓ガラス洗ひゆく水袖口に伝ふ今年の師走の温し            西谷 時子
 夕方の庭に立ちゐてさびしさのつのり来りてラジオ体操をしぬ     佐々木美智子
 庭の土丸めだんごを並べおく曾孫の仕種を書斎の窓に          堺  春枝
 宝石も光当てねば輝かず古き指輪をはめて街行く            谷口嘉代子
 朝より差す日の強く凍てし田にほのかに湯気の立つを見てゐる      上田奈津子
 使ふこと幾たびあらむ届きたるマイナンバーを机に仕舞ふ        畑 佐知子
 風の無き今日はと思ひ火を着ける長き枯れ草畑に積みて         村上 良三
 それぞれの願ひをこめて小さきは小さき音に柏手を打つ         水谷 節子
 眠りゐる母の傍に時過ぎて時雨るる夕べを帰り来にけり         丹  亮子
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