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2016.06.26 6月号の歌
せっとるけんぐるり6月です。いや6月ももう終わりです。7月号が来てしまいました。更新を怠っておりました。まあ、ちょっと忙しい。体調が悪いのかとご心配して下さった方もいらして、有り難くも申し訳ないことでした。元気です!
何度か紹介した琴電のポスターが新聞で大きく取り上げられてました。遅いっちゅうねん。あの良さに今頃…。ポストカードになったとか。今度帰ったら買おうっと(^^)/
と、私もこの前撮ったのせとこ…っと。

青南」6月号(第十九巻第6号)掲載
◆作品1(作者自選歌欄)より
もうあまり長くも生きる心算(つもり)無く訪問看護師にぽつりと言ひぬ 清水 房雄
月に一度くる住職の挨拶は作ってますかと先づ問ふてから      清水  香
伸びる限り酸素チューブを庭に引き今日温かき日差し浴びをり    伊藤 安治
生きてゐる顔を見せよとヒヨドリは餌台に立ち我を待ちゐる     堀江 厚一
病気自慢に勝ちて帰りし日のゆふべ頂いて来し餡餅を食ふ      堀江 厚一
洗濯物取り入れたたみてくれし子よ前よりやさしくなりしを思ふ   内田 一枝
隣より息子来りてしばらくをギターつま弾き帰りゆきたり      庄司ゑい子
山茶花の花びら散らし鶯のけさも来て鳴くわが裏庭に        能見謙太郎
止まりたる柱時計の螺子を巻く夫にかはりて爪先立ちて       今泉  操
気落ちせし心支へて風の中友と離れてバスを待ちをり        戸田 紀子
リハビリの老ら見送り仰ぐ空あの世はあると思ふひととき      根本  正
日曜の早朝雨の道なれば人の来るなし鳩が時々           伊藤 和好
垣際のスナックエンドウの蔓伸びて風に揺るるを網に絡ます     上山 篤義
亡き者を思ひをりつつ食材を求めに出づる寒き日にても       三輪 昭園
彩りの樹木一本もなき山に今日は雨降る地に吸はれつつ       瀧本 慶子
目覚ましの時計の音を止めむとし朝日もれ込む中に手を差す     竹内 敬子
草木に関心のなき亡夫と思ひつつ仏前に挿す沈丁花馬酔木      上柳 盈子
閏年二月尽日雪降れり君の便りをくり返し読む           長弘 弘子
膳のものうまい旨いと平らげる二人のこの時長くあれかし      松家 満子
いつのまに積みしやスキー具一揃ひ今は廃車のカローラに見つ    伊藤登久子
何を焼く煙かしらねどたちのぼる白きを見れば安らかにをり     海野 美里

◆作品2(6名の選者による選歌欄)より
学年末試験を終へまづ進級の危ふき五人の採点始む         出口 祐子
体曲れば影ななめにてひたすらに直線道路歩み来にけり       栗原 義一
帰り来てカーテン開ければ陽の差して置かれし物の陰移りゆく    塚本佳世子
いささかの家計やりくり求めたる鉢梅五十年けなげに花咲く     池田 幸男
三人の今日の歌会に足る思ひ帰る車窓に湖のかがよふ        西谷 時子
白衣着て聴診器を首より垂らしをり八十八歳の強がりならむ     小関 辰夫
右よしの左はいせの道しるべ長尾街道の分かれ道に立つ       畑 佐知子
ひとしきりの雨降りすぎて農具小屋出でてふたたび草取りをする   福本 和夫
湯たんぽの要らぬ今宵は安らぎて旅の予定を夫と語りぬ       西風 諒子
年賀状がこなかった事を山畑の昼餉の時に妻の言ひ出づ       髙橋  博
意識なき父を残して帰りゆくみぞれ混じりの寒き夕べを       丹  亮子
冬空の朝より青く澄みわたり今日は何か違ふ本を読みたい      河野 政雄
夜の空に咲きほこりつつ桜の花光りつつ散る散りつつ光る      大室 外次
平和祭にゆけぬわたしが夕つ方吐息を吐けばガラス戸くもる     無記名 氏
 
◆作品3(6名の選者による選歌欄)より
老いし身を労り励まし努め居る介護とはきついきつい仕事です    神田 俊三
白鳥は四千キロを帰るといふ大空に我が共に飛びゆく        小出美恵子
風強き今宵は歩むを止めにして君の手紙の返事したたむ       富田 陽子
副作用あるを承知で飲む薬われはどのやうに対処すべきか      三輪 武士
三日月のように尖った娘の頭抱いてたちまち四十数年        和泉 南雄
誕生日祝ふ葉書が来てをりぬ来店お待ちしてをりますと       伊藤 章子
異常ありならばそこから生き方も変へねばならぬこともあらむに   陳  寒佳
これでまた隣の家が遠くなる残雪に積む新しき雪          豊田房太郎
湯に浸り目を閉ぢてじっと聞く柿の葉に降る春の雨音        野口久仁子
一年ぶり主治医に会ひて旅に出る段取りなどを話して帰る      加瀬 雅子
入院せる妻の不在に焦がしたる薬缶を磨く夜の厨に         古島 重明
凍りつく路地歩けずに杖をつきて帰路考へる風の立つ中       横田 時平
虫眼鏡二つ重ねて漸くにその名見出し吾は嬉しも          黒部 一夫
庭隅のサニーレタスを間引きして朝餉のパンにはさみて食べぬ   佐々木美智子
大切に持ち帰りたる受領書はファイルに綴じて保管をしたり    中津留 初枝
紺屋町の道に小さな流れあり今も染物の店を構へり         伊吹 泰子
八十六と言へばおほぎゃうに驚きて歯科の診療始まりにけり     今川 茂子
いつの間に咲きし馬酔木か裏庭の乏しき光に花房を垂る       村重 広子
町中を自転車に乗りて走りゆく見上げる空に雲ひとかけら      池内  保
山間に生まれ育ちて六十年平野の暮らしに憧れし時あり       釜野 清信
さまざまに老いたる人の愛しくて哀しき人と共に過ぎゆく      竹田スミコ
明日に来る子等を思ひて「春の歌」口遊みつつ厨に立ちぬ      大西 光子
銀杏を俎にのせ包丁の腹で殻割る音をたのしむ           亀田美津子
シャモ遊ぶ庭に椿やボケが咲き蕗の薹伸ぶ森の牧場         泉川きよの
随分と心配かけたなみんなにはお蔭で斯うして年を越せるよ     横山 昭夫
星々の光のごとく点す灯の五年目の祈り思ひ新たに         石川 香果
われもまたふくらむ如く温かし冬日に干しし蒲団の中に      佐々木知津子
誰彼に見らるることなく消えてゆけ新雪の上の我の足跡       渡辺  涓
久びさに家の内外計りみる五年経ちたる放射線量          佐藤テル子
雪光る吾妻連峰迫り見ゆ心浄らに朝を歩みぬ            森合 満江
冷えまさり雪のちらつく夕べなり焼芋売りの声遠ざかる       矢森 妙子
霧雨にぬれて咲きゐる紅椿給ひし人を思ふしばらく         堀田三重子
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