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2017.01.19 1月号の歌
年明けうどんケーキ2017年となりました。今年もどうぞよろしくお願いします。
帰省中には年明けうどんとやらをいただきました。でも年初から珍しく風邪をひき、大したことはないものの長引き、いつまでもぐずぐずと頼りない感じです。そして誕生日も過ぎおそろしいことにまたひとつ年をとりました。
仕事もありがたいことに継続中とはいえ態勢がいろいろと変わりなかなかに波乱の年明けです。確定申告も迫る中なにかと慌しいです。頼まれている原稿も何故か締切が重なっているものが4つもあるのですが、いったいどうなっているのでしょう、というか書けるのか…。といったところの酉年です。

「青南」1月号(第20巻第1号)掲載
◆作品Ⅰ(自選歌)より
 リハビリのバスの迎へを待ちて居りの義務遂行の思ひとなりて    清水 房雄
 今日も又挨拶にこし鴉一羽嗄れし声して路地奥に消ゆ      故 清水  香
 われを乗せボンベを載せて弟はMRIに伴ひくれぬ         伊藤 安治
 カーテンをあければガラス戸を流れゐる夜半の雨の烈しかりけり   逸見喜久雄
 仰臥して見る青き空近々と雲はかがやきて北に流るる        今福 和子
 いつのまに誰を真似たるわが歌かここに今月嫌悪の七首       堀江 厚一
 けふの日も傾きはじめし街の照り我はしばらくの時を包まる     梅沢 竹子
 しづかなる冬至と思ふはや暮れぬ八つ手に低き虫柱立つ       根本  正
 裏山に激しき風の音聴けばいつしか北の方より吹きぬ        伊藤 和好
 葡萄園に葡萄を買ひて欄干の擬宝珠の赤き大橋わたる        森田  溥
 久々に会ひたる姉の言ひたりし吾より先に死なないでねと      伊吹 泰子
 金木犀ひと度散りて再びの花にぎはしく香りを放つ         上柳 盈子
 脚立たて蕾があるか見てみようそんなこと今日は思ひてをりき    内田 一枝
 ゆくりなく野火を見てをり風吹けば赤き炎の飛びつつゐたり     海野 美里
 夕暗む峡の束の間西日差し芒きらめく波打ちきらめく        尾形 冴子
 冬近くやうやくサンマ出廻ればバリ島の塩まぶして焼きぬ      長田 光枝
 蹲る背に秋の日は温かし暫く蟻のいそしみを見る          鈴木  功
 癌の後やがて五年を生き延びて一歩一歩に夜が明けてくる      高木  正
 みそひとにをさめてゆけばそれなりに詩とも見えたり甘えてきたり  竹内 敬子
 大胆に恋の歌詠む万葉集の人らを思ひ寝むとぞする         牧野  房
 静かなる山の畑の夕暮れに一摑みの韮我は摘みたり         山本 靖彦

◆作品Ⅱ(6名の選者による選歌欄)より
 幾つまでこぎ得るものか坂道を試さむとして今日も自転車       窪田 順子
 八十九歳未だ若輩と思ふ間に界隈男子の最年長といふ         横山 昭夫
 蔓伸びし長芋畠を境とし日当たる畝と日陰の畝と          佐々木知津子
 夏と秋のあはひを行きつ戻りつの夕べたしかに虫の音聞こゆ      北見 紀子
 九十の誕辰祝ひ孫よりの祝ひの届くとらやのようかん         山本しづこ
 作業すみ鍬を担ぎて帰る時いつも「家路」を歌ひたくなる       如月 生子

◆作品Ⅲ(6名の選者による選歌欄)より
 通りゆく人は足止め褒めくるる名古屋の朝顔竪縞模様         荒木 英市
 惜しみつつ十年乗りし車から新たな出発新車に乗りて         堤  恒平
 指に押すボタンに車停まるべし七台とめてわれ横断す         板橋のり枝
 秋の日の傾き残る庭隅に照らされてゐるムラサキシキブ        東海林諦顕
 しみじみと独りの我を寂しめば月の光はこころ貫く         小濱 靖子
 朝の光障子にさして木の葉影魔物に見える仏に見える        菅生 綾子
 土つきしわが手の形の軍手にて雨上りの庭の雑草を抜く       星 津矢子
 満開のベゴニアの鉢買ひて来ぬ庭先に置き何度でも見る       金子喜代子
 長雨に重くしだるる白萩の重たき心その道をゆく          井深 雅美
 すすき活け団子飾りし日は遥かビルの真上の月ひとり見る      小久保基子
 背を丸めベッドに腰かけ新聞をいつまでも読む母の晩年       藤井 博子
 喜びも束の間にして幻か心はかなし十六夜の月           横井 勝子
 麻痺の手足癒ゑねば家へ帰れないさうかさうなんだ夫が声に出す   田中 芳子
 路地の角三つ曲れば覚えある小さき十字架屋根低く立つ       紙谷 孝代
 孫が生まれ稲も稔りてありがたく賽銭を増やし今月の祈り      江木 正明
 何も彼も輝きて見ゆ入選の知らせ受けたる朝のわが町        寺谷 和子
 紫の野菊一本持ち帰り出窓に生けて遅き昼餉す           福田 美蔭
 昨夜からの雨に濡れたる峡の木々潤ひゐるはわが心かも       藤井冨美子
 白蓮の伸び盛る枝剪りたればそれぞれの先に莟ふくらむ       山本名嘉子
 新たなる務めは孫の世話なれば精進してはさらに精進        池内  保
 何するでなく起きてをり眠るのが惜しい気のしてただ起きてゐる   宮本 康子
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